漫画・アニメ・書評から日常の愚痴まで、思いつくままの日記です。
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宇津田晴「珠華繚乱―異国からの使者」
異国へ渡った賀杖の目的を知り、協定を結ぶため珠国を訪れた龍牙は、蓮祥に他の国々から縁談が舞い込んでいるのを知る。試練を受ける龍牙、そして、珠国王宮へ異国の男が現れた…。



「蓮祥行かず後家推進委員会」……ある意味敵地の真っ只中に飛び込むことになった龍牙です。
長男もまたシスコンなのはお約束。
ここぞとばかりにヒーローいびりが始まるのもお約束。
鈍いヒロインがイマイチ事態を把握していなくて、ラブラブしてしまうのもお約束。
ここらでライバルも現れてもいい頃合なので、この異国の人がそうなるのかなーと思っていたのですが、まだの様子。
加えて、龍牙が認められるのが早すぎて物足りない、などと思ってしまうあたり、私って……。


今まで読んだ作品を思い起こしても、このレーベルは楽しいのですがちょっと私には軽いのかもしれないです。
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宇津田晴「珠華繚乱―天山に咲く華」
「俺は自分の目が黒いうちに、蓮祥の花嫁姿が見たいんだ」


幡国への「婿入り」の一件から、無事に珠国へと戻った蓮祥。しかし父祥善より、幡と珠の国境であり山賊の被害の続く天山行きを命じられる。一方幡国でも龍牙が天山へと向かっていた。天山で久しぶりの再会を果たした二人。しかし、そこには思わぬ恋の試練が待ち受けていて…。

舅らにいぢめられるヒーロー、のお約束目当てに読んでます
「蓮祥行かず後家推進委員会」……(笑)迷惑な。
反対する理由な中に、人材不足だから、なんてのがあったのが凄く新鮮。
父も兄も家臣も蓮祥を実は溺愛、もお約束。蓮祥の兄祥達から龍牙が苛められるのもお約束。応援しているかに見える玄武も厳しかったりするのもお約束。頑張れ龍牙。

二人の恋愛も少しずつ前進しましたv
仮面を剥いでようやく国政に参加し始めた龍牙にとって、反乱軍に身を置き国が立ってからも人材不足のためフル活動してきた蓮祥は先輩。
だからゆえの揉め事ですが、雨降って地固まるというところで。
受難の始まった龍牙ですが、美味しいところはちゃんともらっているので大丈夫ナノデス。


宇津田晴「珠華繚乱」
建国して五年、にわか王族・珠国の王女蓮祥は、占術の古王国・幡国王女流夏に婿入りすることになった。託宣によって決まった婚姻のため、婿候補として幡国に単身のりこんだ蓮祥は、大きな陰謀に巻き込まれ……


お約束はやはり美味しい。
宮廷物語としてみると正直私にとってははいろいろ物足りないのですが、(あと蓮祥の凄さは言葉だけでなく事件として盛り込んでほしいなあとか)、恋愛モノとしては好物パターンナなのデス。
流夏と昔会った少年が似てるってばればれなのですが。流夏の美女振りとか冷たい態度とかピンチになると現れる謎の人物とかもう。それでも美味しいのがお約束。
にぶにぶのヒロインにまじめなヒーローに加え、幼馴染で暗殺業の玄武、蓮祥大好きの侍女の夕凛、流夏の腹心の豪腕将軍・賢涼(イラストではそんな感じはしないのですが)など、脇も要点抑えててポイント高し。
今後の受難者はおそらくヒーローのほうなのもお約束。がんばれ!


真朱那奈「天啓のパルティア 暁の魔女は夢をみる 」
「わたし、あなた以外の男の妻になんて、ならなくていいんだよね」
「ああ、そうだよ。そなたは余のものだ。誰にも渡しはしない」


満月の夜に「月の聖女」に下された予言が現実となる世界。

帝国ルンゲートの未来を占う十四歳のパルティアは、最高位の聖女「月の姫巫女」であり、優しく有能な皇太子ハルバートの婚約者。仲の良かった元聖女のメルキアが新しい侍女となり少しずつ生活も変わっていく中、年に一度の“満潮祭”を前に下された予言「暁の魔女」の言葉に、姫巫女を巡る陰謀が動き出して…

ご馳走様でしたvvv
パルティアの襲撃事件をきっかけに、パルティアが初めてハルバートに不満を感じて喧嘩したり、完璧超人のハルバートの激情がみれたりと、なかなか美味しかったですvこの作品のカップルはがっちりまとまってしまっているだけに、こういう波乱がきてくれると面白みが増すというか……犬も食わないなんとやら、が前提ですが。
次回もこんな感じだといいですね。


真朱那奈「天啓のパルティア 月の姫巫女が予言する」
満月の夜に「月の聖女」に下された予言が現実となる世界。

ルンゲート王家で予言をする「月の聖女」の最高位は「月の姫巫女」、満月の夜に十以上もの天啓を受け、次の新月の夜に予言として王家に伝える。そして王家の皇后となり皇帝と共に国を支えることとなる。
16歳の皇太子ハルバートの婚約者となった13歳の少女パルティアは、不吉な予言を軽減しようと自らが動く、聖女に似合わぬじゃじゃ馬であった。一年後、王家断絶すら暗示するこの上なく不吉な予言がくだされ……

おいしい、のですが
以前ならば当人だけが捻じ曲げられる。たとえば「嵐の夜に家々が沈む」という予言に、パルティアは嵐の夜に噴水に幾つもの犬小屋を投げ込み、実際に流されそうだった人家が奇跡的に助かる……という設定が面白いです。それを受けての主人公の性格と公道も好印象。
ただ……ハルバートが滅茶苦茶完璧すぎて、なんとも。
皇太子として有能で実腕を振るい、腕も立ちハンサム、誠実でパルティアを愛している。
「完璧すぎて面白みにかける」と登場人物に評価されているんですが、その通り。
文句のつけようがないだけに唯一パルティアに振り回される姿が隙といえば隙、何ですよね。
逆を言えばパルティアも、かな。


志麻友紀「パステルと空飛ぶキャンディ 世界のまんなかにある学園より」
母を亡くしたパステルは、田舎の修道院で外の世界にあこがれつつ、趣味のお菓子作りをしながら穏やかに暮らしていた。
しかし突然謎の後見人が現れ、子女のための寄宿制学校である聖マール学園へ入学することに…。
ほのかに魔法と陰謀がみえかくれしながらも、美人のルームメイト含む少女たちとの共同生活をメインにパステルの学園生活が始まったのでした。

女学校と魔法と王子様のふわふわストーリィでした
魔法の説明や国の状況など無理なく出てくるし、メインはパステルのお菓子作りをメインとした学生生活のほうなので、楽しんだもの勝ち。
恋に関しては、パステルに首っ丈なルームメイトの少女エリザベスと舞踏会に現れた謎のプリンス・ウィル、留学中の皇太子なんてなんとなく謎は解けた気がしますが、それでもキラキラは可愛いのです。


古戸マチコ「ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを。」
ダンス教室に通う14歳のルナは気弱な少女。ある日、買ったばかりの赤い靴を履いたら、魔女ベファーナと身体が入れ替わってしまった。
魔女の森でゴージャス美女の身体で目覚めたルナは、ベファーナの使い魔の顔はいいのにお馬鹿な猫耳男と、ダンディなネズミと共に、元の身体に戻る方法を探し始めた。

うーーん、もう一息。
魔女の魔法はダンスによって生まれるなど、とっても魅力的な設定満載のファンタジィなのですが、
ボリューム不足かな。もっといろいろ膨らませてから閉じてもよかったのでは。
あと魔女の入れ替わりの仕掛けはおもしろかったのですが、ベファーナの嘲笑とルナの悪意が他の部品に比べてちょっときつい感じで、要するに好みじゃなかったのです。とくにヒーローの性格が……


時雨沢恵一「アリソンⅢ」上下
巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は中央にある山脈と大河で二つの連邦に分けられている。戦争が終わり、二つの連邦をつなぐ大陸横断鉄道が開通した。
東側のロクシアーヌク連邦に暮らす幼馴染、学生ヴィルと軍人アリスンは17歳。友人であり、西側軍人であるベネディクトにチケットを貰った二人は、前巻で知り合いやはり招待されたフィオナと共に豪華な列車旅行を楽しもうとしたヴィルとアリソンだったが、次々に乗務員が殺され……
「アリソン」三部作の完結作。

今回で大団円。
面白かった~vv
最初から犯人として示唆されているひとはいるのですが、さまざまな陰謀団体の思惑が錯綜していて、一体どの、どんな陣営の人物なのかを、ヴィルによる謎解きが始まるまで引っ張っていて面白かったです。
アリソンたちが孕んでいた謎も今回で解決、二人のほかに一巻二巻と通してべネディクト・フィオナのカップルを登場させた意味もわかり、一巻で二人が引き起こした事態の波紋も今回で一段落……かな?
第三部に限ってはプロローグとエピローグの語り手は二人の娘リリアで、ヴィルではなく「英雄さん」がアリソンの傍にいる、というミスリードが一つあるわけですが、これは直に分かりました。このカップル、アリソンが押さないと動かないですし♪

ともあれ納得のハッピーエンド、子供世代の次回作も楽しみです。


紗々亜璃須「水仙の清姫」
「あの娘はできるの。その分、あなたより不幸で、幸福なのよ」

西王母の末娘・太真が崑崙山の花園・玄圃で琴を弾いていると、姉・華林に封印された半人半妖の青年・翼宿にさらわれてしまう。純粋培養の太真は……

可愛い中華ファンタジィのお話でした。

西王母などの中国の神様は結構おなじみなので、慣れている方には分かりやすい世界かと。
先の展開は読めやすいのですが、それでもほのぼの王道・純真なヒロインと世間ずれしたヒーローの組み合わせは好きなので、安心して読めました。このパターン、場合によってはうっとおしいヒロインになってしまうのもも多いのですが、個人的に太真は好印象、小さい子が頑張るのはいいですね。
また、持つものと持たざる者の関係が主軸になっているのですが、「持つ者」華林の台詞が好印象でした。


熊谷雅人「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」
あだ名のとおり黒魔法が趣味の空口真帆は、内心はかなりの毒舌家な超内弁慶な少女。ある日、手に入れた魔術書のおかげで悪魔を呼びだし、「可愛くしてください」と願うが、契約の代償は真帆の恋心だった!


ネクラ少女シリーズ第一弾。

先の展開が読めてしまった……
魔法の仕組みとか真帆の誤解とか分かりやすかったので、結構低年齢向けのレーベルなのかな。主人公の毒舌は笑に通じるほど強烈というわけでもなく(他作品と比べ……慣れってこわいですね)、そうなると根拠のない悪意は不快に感じてしまうので、ちょっとこの作品も受け付けないかも知れません。残念。


高丘しずる「エパタイ・ユカラ~愚か者の恋」
海面の上昇と地震による国土崩壊によって、東西に分断された近未来の日本。西側の西倭国では大陸の支配を受け入れている分、独立運動を行うレジスタンスによるテロが激しくなってきた。そんな頃、医師を目指して西倭国総督府の女学校へ進学した古閑黎良は、初恋をする。

………うーーん。
な感じなので、否定的な感想は続きにて。
相性とタイミングってありますね。
ファンのかた、ゴメンナサイ。極めて個人的な感想なので見ないでくださいね。


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テリー・グッドカインド「魔石の伝説」 全7巻
真実の剣シリーズ第二弾。

前回無事魔王を倒してハッピーエンド、となった筈が、かえって「魔王に支配されたほうがマシだった」という事態に。今回は死の世界、「冥界」の<番人>が襲ってきたのだ。救うのはただ一人、<探求者>だけ。その急務の前に、魔法が制御できずに苦しみ始めたリチャードは<予見師の宮殿>に捕われようとしていた……

唸らされました
「どの道が正しいのか」「誰が味方か」を常に主人公のリチャードが考えさせられた話でした。
「死」の世界が相手だけにあらゆる所に敵が入り込んでいるのですごくはらはらしましたし。
「予見師」なんて未来を予言する職業まで出てきたためか裏の裏まで考えないといけないし。
……とりあえず一番気に障ったのはジェディダイア。

それと、今回もなんですが、襲われた都市での女性たちの死に様がきつくて。あんなに繰り返ししつこく描写しなくてもー(泣)なんで女性ばっかりこんなにって、それを観ることになった人物のためでしょうが。
逆にほのぼのしたのがガーの子供とのエピソード。こいうの好きですv
「グラン・ローヴァ物語」のイヌワラシの子を彷彿とさせます。

ちゃんとハッピーエンドですよ。うん、ほんとよかった。



テリー・グッドカインド「魔道士の掟」 全5巻
真実の剣シリーズ第一弾。

ある出来事によって世界が魔法のない「ウェストランド」魔法の国「ミッドランズ」隔てられた「ダーラ」に三部され、<境>によって完全に閉ざされた世界。
ウェストランドの狩人リチャードは、ある日森でカーランという女性の命を救う。ミッドランズから世界が分かたれるときに姿を消した偉大なる魔法使いを探しに来たという彼女と友達になり、手助けを始めたリチャードは、世界を破滅させる魔王の陰謀と自らの運命を知ることになった。

世界観も、登場人物も、ストーリーの起伏も大満足、な私の唯一の引っかかりは、現代の犯罪にも似た性描写含めた暴力などの残酷描写。
今まで私が接してきたファンタジーは、主人公の成長を描いたものやラノベの青春ものが多かったのでちょっと衝撃を受けました。
面白いんですよ。……ただ、二十歳未満にはおすすめしたくない。ああ、この葛藤。

設定で惹かれたのは理性ではなく「怒り」をもって振るうのが正しいという「真実の剣」。その理論が面白いです。カーランの職業「贖罪師」含めた「魔術師」「探求者」「呪術師」仕事のバランスも上手いですね。
もちろんサブタイトルになった「魔道士の掟」も最後までひっぱる大事なキーポイントです。
登場人物は味方も敵もわんさか出てきてどの人も魅力的ですが、個人的には主人公のリチャード以外に、魔術師のゼットと少女レイチェルがお気に入り。ヒロインのカーランよりディーナに萌えてしまうのは日本人だからか。
そしておすすめするからにはハッピーエンド!


瑞山いつき「マギの魔法使い 魔女たちは恋愛中!」
……飛行艇が震えるような雄叫びがあがった。
「だれか槍を持ってこいっ!!」
「待て!まず誰が槍で突くか順番を決めるぞ!」
「くっそぉっ!!飛行艇でなければ火を放つのにっ!!」
「日頃の恨み、思い知れええええええええええっ!」

……はて、誰でしょう(笑)?

聖都マギをめざしドラード共和国に入ったエメリィたちが偶然会ったのは、黒魔女のマリンとその恋人、「人形」のコウだった。エメリィに会っても「自分」の恋人は揺るがずにマリンだと言い切れる二人も、聖都マギを目指しているところ。マリンとすっかり仲良くなったエメリィだが、「人形」のウォレス達に待ち受ける運命を知って……

絶対続き買います!
ラグナが本格的にエメリィにアプローチし始めたり、恋人を持つ「兄弟」の存在にウォレスが揺れたりと、恋愛面でとっても美味しいところがやってきましたよvvハーレムは別になくてもいいのですが、恋愛はやっぱり始まらないと!気持ちを自覚するシーンって大好きなので、にまにましてしまいました。あのぐだぐだウォレスがついに動いた!バンザーイ!
一方、メインの宝石騒動でも。ドラード共和国が動くだけでなく、スパーニャ国を出国したおかげで手を引いた主従の変わりにあの人が!やっぱりこの手の人はコメディに走ってくれないとvv……なんて思っていたら、お久しぶりの方が。……ここで珍道中は終わってしまうのかなんて、ちょっと寂しい予感もします。前巻ではラグナが揺れてましたが、今回は……次巻に期待大です。



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瑞山いつき「マギの魔法使い 科学者は誘惑中!」
「迷惑なくらい知的好奇心がすべてに勝る人間っているんだよ。」

スパーニャ王国国王から逃れたエメリィ一行はドラードとの国境付近で追手を避けるために密林地帯へ逃げ込む。エメリィに惹かれながらも「人形」の記憶から逃れるため技と冷たく当るウォレスとまた喧嘩したエメリィは、「森を抜けたら分かれよう」と言ったものの、直後に鰐の一族に襲われて……

面白かったです。段々このシリーズのペースに慣れてきたかな。
今度登場したのは、噂のマギの科学者。
……美形な分だけ憎憎しさがますというか、な、マッドサイエンティストです。その分ウォレスにぐっと来るかも。
変だなー、元祖のお爺さんの方には滑稽さをも感じるのに。
マギとスパーニャと亜人類の「宝石」を巡る駆け引きにはらはら。
というわけで、相変わらす、恋愛模様は旅の仲間で続行中。
男前なエメリィがカッコいい!
また、口では何とか突き放そうとしながら転げ落ちていくウォレスにわくわく、
亜人類の組織<善の想像主>の目的と自分の想いの間で苦しみ始めたラグナ、
面白くなってきました。


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瑞山いつき「マギの魔法使い 国王は求婚中!」
マギを目指すエメリィ一行は交通の便をとり、まずスパーニャ国の王都ベルナクトへ。
そこにエメリィを「宝石」として欲し手を伸ばしたのは若きスパーニャ王国国王だった。
前回で未練たっぷりだった彼も再び暗躍して……

そんなわけで面白かったです!
若くて有能でハンサムな国王からの求婚なんてドリームチックな展開ながら、ちっとも甘さがないのが‘マギ‘クオリティ(笑)
むしろ恋愛要素は旅の同行者との方が燃えあがり中。
今のところ「宝石」としての裏目的がないハルベルトにエメリィが惹かれて行くのも無理はないかと。
また逆に年頃のラグナがエメリィに惹かれつつも裏目的があるので……と言うのも上手い対比。
多分メインであろうウォレスとの距離は……

「国のため」って目的を隠そうともしないクリスは誠実といえば誠実だけど、彼はどちらかというと腹心のパットとのやり取りの方が燃えますね。……これ書いてる時点で三巻読破ずみなのですが、ホント次の人と比べると……次回も出番があるのは嬉しいです。



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紅玉 いづき「MAMA」
海沿いの王国ガーダルシア。魔術師の一族ガーダルシアの家系に生まれた少女トトは生まれつき落ちこぼれ。神殿の奥に封印されていた‘人食いの魔物‘と片耳を引き換えに契約を結んだことから、少女の人生は一変する。
孤独な魔物と、そんな彼の「ママ」ななろうとした孤独な少女の物語。

ハッピーエンド。
「ミミズクと夜の王」と雰囲気は同じ。
小さな魔術師の世界しか知らなかった少女が成長し、大人の複雑な世界に足を踏み入れ、たくさんの人と触れ合ううちに、友人と呼べる存在や愛する人を手に入れ、やがて別れをも経験する。
そんな時の流れが時には淡々として深くは沈んでいかないので、物足りないと思うかもしれないけれど、だからこその綺麗さ。


嬉野君「パートタイム・ナニーⅡ」
超トラブルメーカーお坊ちゃまバーソロミュー・通称バブーと現役男子高校生ながら時給五千円の雇われ乳母・剛のどたばたコメディ第二段。

今回は
剛がホラー映画の貞子のような陰気な女性になってしまった幼馴染のサキ姉さんから、突如結婚うを申し込まれる「花嫁グレイ編」
ウェリントン家の成人試験・バブーの試験騒動に巻き込まれた「王様ゲーム編」
+書き下ろし。

前巻の感想で書いた期待のバブー父も出てきましたが、それ以上にインパクトがあったのがウェリントン家のあるリスターニャ王国の王様。バブーがほんとに可愛く見えてきたよ…バブー母は別の意味でインパクト。
なんとも楽しいシリーズなので是非続いてほしいのですが、これ以上の騒動をどう起こすのか楽しみ、いや不安です…


下川香苗「君に届け」
黒沼爽子・15歳。「貞子」と呼ばれ恐れられる超陰気な外見とは裏腹に、純粋お人よしで努力家、感激屋。何とかクラスになじもうとしても空回り。
そんな彼女の前に、分け隔てなく接してくれる男の子、風早が現れて…

同名漫画(椎名軽穂)のノベライズ。
風早を景気に、苛めもありつつ、徐々に理解者がふえてきて、なんともハッピーな話…続いているんですよね?最後までノベライズ化してほしい。

爽子が、また前向きのいい子で。
初めての友達も素敵ですし、そこまでまだ近づけない二人も分かる。


高畑京一郎「タイム・リープ…あしたはきのう…」
鹿島翔香。高校二年の平凡な少女。
ある日彼女は昨日の記憶をなくしていることに気づく。日記には自分の筆跡で、クラスメイトの秀才・若松くんに相談しなさい、と書いてあった。
半信半疑ながら彼の導き出した答えは、タイムリープ。意識と身体が別の流れにいると…

さわやか…ちょっと古風な青春のイメージで、私は大好きです。
「時をかける少女」をおもいだしました。
同じタイムトラベル物というだけではなく、透明感や潔癖さが。
アニメの「時をかける少女」の現代的な明るさではなく、ちょっと硝子のような。
思いがけずお気に入りの一冊となりましたvv

それにしてもこの厚さなら上下巻ではなく一冊でよかったようにも。


時雨沢恵一「アリソンⅡ」
巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は中央にある山脈と大河で二つの連邦に分けられている。
東側のロクシアーヌク連邦に暮らす幼馴染、学生ヴィルと軍人アリスンは17歳。
ヴィルの冬季研修旅行の計画を聞きつけたアリソンによって北の小国イクストーヴァでともに過ごすことになるのだがまたまた事件が起きて……


今回も良かった~vv
前回は世界全体にかかわる話でしたが、今回は一つの国にかかわるお話。
もちろん納得のハッピーエンド。
とくによかったね、カー少尉…もとい少佐v
行動派のアリソンと頭脳派のヴィルのコンビにも慣れてきました。
前巻でいろいろ二人に関する謎は残っていましたが、今回は特に触れられず。
逆にヴィルの友人は癖があって、まだ出てくるかな…と思っています。
続き物ではないので、一巻完結なので、あせらず、ゆっくり楽しめるシリーズ。
もうお気に入りです。

ps、三巻によると最初から三部作として構成されていたそうです。


倉阪鬼一郎「文字禍の館」
活字倶楽部で紹介されていた本。

オカルト雑誌の編集者ら三人が「文字禍の館」という一般非公開のテーマパークに取材に出かけ…
「文字」そのものに襲われるというホラー。
展開的には王道なのかな…王道ってよくわかんないですが。
ドラマ面は一切なし。

……想像力がなくって本当に良かった。
文字が襲ってくるのがどうもイメージできなくて、その分怖くなかったです。
↑読んだ意味なし


雪乃紗衣「彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる 」
間を飛ばして最新刊。

史部尚書・紅黎深解任の報で朝廷が騒然とする中、史部侍郎・李絳攸の処分を検討するため、御史大獄がひらかれることに。絳攸を守ろうと必死な秀麗だけれど、紅家の名に泥を塗られたことを怒る紅姓官吏が、なんと一斉に出仕を拒否!しかも、紅家の力で経済封鎖が行われ、王都の物価も高騰寸前。大変な事態に、犬猿の仲の同僚・陸清雅と対応に追われる秀麗は…

裏表紙のあらすじからわかるように、今回は御史大獄+刑部(司法)と、紅家騒動と、前巻で予兆のあったあの人の正体、二部が始まってからずっと暗躍していた彼の正体がついにあきらかに、といったお話でした。…いや、作者のことなのでそう思わせておいて実は、なんてありえそう。裏の裏とか。
わたくし、彩雲国一の策士は戩華王。全て彼+数名の手のひらの上の気が…


これが最善の選択、と思わせておいてひっくり返すやり方は、秀麗が冗官になったあたりから顕著のような気がします。とくに王様。けれどこれは文中で邵可が娘に言った「どんなことでも悩みぬいて出した答えに間違いはない」というところにかかってくるんだろうなあ。
今回明らかになった紅家の秘部は、今までに暗示されていたかシリーズ読み返したいところ。
個人的にツボだったのは邵可が子育てを反省するシーン。た、確かに百合姫と比べると明らかかも…でも実の娘がいるじゃないですか!


野梨原花南「ちょー美女と野獣」
1997年5月初版、通称「ちょー」シリーズ第一作。
タイトルどおり「美女と野獣」をもじったパロディ作品ではあるけれど、上手く設定を拾って生かして、王子の呪いが解けた場面をスタートに、呪いがかけられた理由をお国騒動にもっていって別物語にしています。
多分このときはシリーズにしようとか、目標はなかったのではないかと思います。
一作で話が良くまとまっていて、個人的に一番好きな作品です。

「美女」のダイヤモンド王女は、実はケモノ好き。愛の誓いをたて呪いが解けて元の姿に戻った王子への第一声が「イヤー」続いて「かわいくない」「ちょーがっかり」……
こんなところからスタートするわけです。
誠実でハンサムで腕がたつけれどちょっと素直すぎて間が抜けているくらいの「野獣」=トードリア国世継ぎの王子・ジオラルド。受身系。
十五人も妻を持つ父王の子供たちにその「絶世の美女」ぶりを異端とされ孤独に生きてきたため、かなり強かに育ち「ちょー」なんて飛び出す蓮っ葉な口調のジェムナスティ王女・ダイヤモンド姫。強気系。
これまたかなりのハンサム、ぼんぼんぶりはジオラルドと変わらないダイヤモンドの元婚約者ラボトローム王子・アラン。天然系。
そしていかにも訳アリで王子に呪いをかけた魔術師・ジオラルドの友人サリタ・タロットワーク。受難系。
ここに加えて、旅の途中でであった学者・ライー。頭脳系。
アラン王子の宮廷魔術師・スマート。俺様系。
アラン王子に心酔している三人の従者。代表グーナー。
そして策謀して王位を則ろうとしているジオのいとこ・リブロ。

彼らの掛け合いがなんとも素敵で楽しい作品です。
個人的にはダイヤの「ちょー」に始まる蓮っ葉な話し方、読みづらくて苦手なのですが、このキャラクターに惹かれて最後まで読みきりました。シリーズ中、誤植というか、中には登場人物の名前間違えている場面も多々あったりしてこれは商業作品として担当さん何してんの、と戸惑うところも多いんですけれど。
ちなみに誠実好きな私はジオラルドとアランは当然好きです、サリタは可哀想ってイメージが強くて、グーナーはアラン王子とのセットで好き。……これは感想には関係ないですね。
このシリーズの特色として、悪役まわりのキャラクーも含めてメインメンバーに芯から「悪者」がいない、というところで、オチもとてもさわやかです。

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