漫画・アニメ・書評から日常の愚痴まで、思いつくままの日記です。
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真朱那奈「天啓のパルティア 月の姫巫女が予言する」
満月の夜に「月の聖女」に下された予言が現実となる世界。

ルンゲート王家で予言をする「月の聖女」の最高位は「月の姫巫女」、満月の夜に十以上もの天啓を受け、次の新月の夜に予言として王家に伝える。そして王家の皇后となり皇帝と共に国を支えることとなる。
16歳の皇太子ハルバートの婚約者となった13歳の少女パルティアは、不吉な予言を軽減しようと自らが動く、聖女に似合わぬじゃじゃ馬であった。一年後、王家断絶すら暗示するこの上なく不吉な予言がくだされ……

おいしい、のですが
以前ならば当人だけが捻じ曲げられる。たとえば「嵐の夜に家々が沈む」という予言に、パルティアは嵐の夜に噴水に幾つもの犬小屋を投げ込み、実際に流されそうだった人家が奇跡的に助かる……という設定が面白いです。それを受けての主人公の性格と公道も好印象。
ただ……ハルバートが滅茶苦茶完璧すぎて、なんとも。
皇太子として有能で実腕を振るい、腕も立ちハンサム、誠実でパルティアを愛している。
「完璧すぎて面白みにかける」と登場人物に評価されているんですが、その通り。
文句のつけようがないだけに唯一パルティアに振り回される姿が隙といえば隙、何ですよね。
逆を言えばパルティアも、かな。


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志麻友紀「パステルと空飛ぶキャンディ 世界のまんなかにある学園より」
母を亡くしたパステルは、田舎の修道院で外の世界にあこがれつつ、趣味のお菓子作りをしながら穏やかに暮らしていた。
しかし突然謎の後見人が現れ、子女のための寄宿制学校である聖マール学園へ入学することに…。
ほのかに魔法と陰謀がみえかくれしながらも、美人のルームメイト含む少女たちとの共同生活をメインにパステルの学園生活が始まったのでした。

女学校と魔法と王子様のふわふわストーリィでした
魔法の説明や国の状況など無理なく出てくるし、メインはパステルのお菓子作りをメインとした学生生活のほうなので、楽しんだもの勝ち。
恋に関しては、パステルに首っ丈なルームメイトの少女エリザベスと舞踏会に現れた謎のプリンス・ウィル、留学中の皇太子なんてなんとなく謎は解けた気がしますが、それでもキラキラは可愛いのです。


古戸マチコ「ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを。」
ダンス教室に通う14歳のルナは気弱な少女。ある日、買ったばかりの赤い靴を履いたら、魔女ベファーナと身体が入れ替わってしまった。
魔女の森でゴージャス美女の身体で目覚めたルナは、ベファーナの使い魔の顔はいいのにお馬鹿な猫耳男と、ダンディなネズミと共に、元の身体に戻る方法を探し始めた。

うーーん、もう一息。
魔女の魔法はダンスによって生まれるなど、とっても魅力的な設定満載のファンタジィなのですが、
ボリューム不足かな。もっといろいろ膨らませてから閉じてもよかったのでは。
あと魔女の入れ替わりの仕掛けはおもしろかったのですが、ベファーナの嘲笑とルナの悪意が他の部品に比べてちょっときつい感じで、要するに好みじゃなかったのです。とくにヒーローの性格が……


時雨沢恵一「アリソンⅢ」上下
巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は中央にある山脈と大河で二つの連邦に分けられている。戦争が終わり、二つの連邦をつなぐ大陸横断鉄道が開通した。
東側のロクシアーヌク連邦に暮らす幼馴染、学生ヴィルと軍人アリスンは17歳。友人であり、西側軍人であるベネディクトにチケットを貰った二人は、前巻で知り合いやはり招待されたフィオナと共に豪華な列車旅行を楽しもうとしたヴィルとアリソンだったが、次々に乗務員が殺され……
「アリソン」三部作の完結作。

今回で大団円。
面白かった~vv
最初から犯人として示唆されているひとはいるのですが、さまざまな陰謀団体の思惑が錯綜していて、一体どの、どんな陣営の人物なのかを、ヴィルによる謎解きが始まるまで引っ張っていて面白かったです。
アリソンたちが孕んでいた謎も今回で解決、二人のほかに一巻二巻と通してべネディクト・フィオナのカップルを登場させた意味もわかり、一巻で二人が引き起こした事態の波紋も今回で一段落……かな?
第三部に限ってはプロローグとエピローグの語り手は二人の娘リリアで、ヴィルではなく「英雄さん」がアリソンの傍にいる、というミスリードが一つあるわけですが、これは直に分かりました。このカップル、アリソンが押さないと動かないですし♪

ともあれ納得のハッピーエンド、子供世代の次回作も楽しみです。


紗々亜璃須「水仙の清姫」
「あの娘はできるの。その分、あなたより不幸で、幸福なのよ」

西王母の末娘・太真が崑崙山の花園・玄圃で琴を弾いていると、姉・華林に封印された半人半妖の青年・翼宿にさらわれてしまう。純粋培養の太真は……

可愛い中華ファンタジィのお話でした。

西王母などの中国の神様は結構おなじみなので、慣れている方には分かりやすい世界かと。
先の展開は読めやすいのですが、それでもほのぼの王道・純真なヒロインと世間ずれしたヒーローの組み合わせは好きなので、安心して読めました。このパターン、場合によってはうっとおしいヒロインになってしまうのもも多いのですが、個人的に太真は好印象、小さい子が頑張るのはいいですね。
また、持つものと持たざる者の関係が主軸になっているのですが、「持つ者」華林の台詞が好印象でした。


熊谷雅人「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」
あだ名のとおり黒魔法が趣味の空口真帆は、内心はかなりの毒舌家な超内弁慶な少女。ある日、手に入れた魔術書のおかげで悪魔を呼びだし、「可愛くしてください」と願うが、契約の代償は真帆の恋心だった!


ネクラ少女シリーズ第一弾。

先の展開が読めてしまった……
魔法の仕組みとか真帆の誤解とか分かりやすかったので、結構低年齢向けのレーベルなのかな。主人公の毒舌は笑に通じるほど強烈というわけでもなく(他作品と比べ……慣れってこわいですね)、そうなると根拠のない悪意は不快に感じてしまうので、ちょっとこの作品も受け付けないかも知れません。残念。


高丘しずる「エパタイ・ユカラ~愚か者の恋」
海面の上昇と地震による国土崩壊によって、東西に分断された近未来の日本。西側の西倭国では大陸の支配を受け入れている分、独立運動を行うレジスタンスによるテロが激しくなってきた。そんな頃、医師を目指して西倭国総督府の女学校へ進学した古閑黎良は、初恋をする。

………うーーん。
な感じなので、否定的な感想は続きにて。
相性とタイミングってありますね。
ファンのかた、ゴメンナサイ。極めて個人的な感想なので見ないでくださいね。


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